『七月の炭酸水』

うどんが好きな、場末人の生存と残像。

2017-01-01から1年間の記事一覧

貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち (講談社現代新書)

これは必読。昔の「苦労は買ってでもしろ。」という言葉は現代ではもはやおとぎ話という叙述はうなずける。昔はがんばればどうにかなるという感覚があったようだが、いまはがんばっていても報われない。苦労どころではないドレイのようにこき使われる人々・…

社会的排除について ー「ひきこもり状態」の長期化と高齢化

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さいきんのどくしょ2

最近は、武田泰淳を読み返して改めて凄まじい作家だなと感じた。読んだのは、「誰を箱舟に残すか」「蝮のすえ」・「我が子キリスト」・「ゴジラのくる夜」どれも怪物的な文学。上記の中・短編はいずれも読んでいて面白いエンターテイメント性もあるが「神」…

性犯罪(痴漢)の加害者の嗜癖やパーソナリティーについて

www.buzzfeed.com 世の中にこのような人間が一定数いるんだと思うとゾッとする。 個人的にはこのような「性犯罪」は絶対に許してはいけないと思うし、 「痴漢」という言葉ももっと重大な犯罪として名前を重いものにしたほうがいいと思う。加えて厳罰化もすべ…

映画:『否定と肯定』

『否定と肯定』12月8日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー 【公式サイトintroductionより引用】 --ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える大量虐殺はなかったとする“ホロコ…

ワシントンからみた日本

www.asahi.com この記事によると、ワシントンのあるアメリカ人は日本は「平和」で「安定」しているから羨ましいと感じるらしい。 ただ、日本は水面下では、皆それぞれ思うところがあり、アメリカと変わらないところもあるのでは?と精神分析の用語をかじった…

最近聴いた音楽でもっとも感動した曲

ミッシェルガンエレファントはメンバー全員が明治学院で実は俺の大学の先輩である。 日本のロック史に刻まれるであろう素晴らしい偉大なバンドなのは 言うまでもないだろう。 (ソングライツという音楽サークル出身。ちなみに俺もバンドサークルに所属してい…

『Exit, Voice, and Loyalty』Harvard University Press

Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and States 作者: Albert O. Hirschman 出版社/メーカー: Harvard University Press 発売日: 1970/01/01 メディア: ペーパーバック 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ…

『ROCKIN’ON JAPAN』12月号より syrup16g 五十嵐隆インタビュー(リンク参照)

syrup16g・五十嵐隆にインタビュー!|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム 実質的なファーストアルバム『COPY』から16年、ということで、これまでの膨大な未発表曲から13曲を選りすぐって再レコーディングしたニューアルバム『delaidba…

「2018年問題」#労働法 #雇止め

www.asahi.com これは「2018年問題」の記事。俺も労働法に関わる事案なので気になっていたが、(この改正に動いたのは民主党政権時)改正労働法で企業は5年ルール(非正規社員でも5年契約を更新すれば労働者からの求めがあれば「有期雇用」から「無期雇…

ストーカー被害にあった時には。

2017年ストーカー防止法が改正 (SNSなどのネットストーカーも「ストーカー行為」に含む) -- 改正背景は三鷹市の事件 されたとはいえ、 いろいろ警察は敷居が高いし、かえって警察官も 「あなたも悪いとこあったんじゃないですか?」とか セカンドレイプ…

【備忘録】The fin.

The fin.Tour 2017 in Japan【SPACE SHOWER NEWS】 The fin ./night time 151209 The fin./Glowing Red On The Shore @渋谷o-nest ④ The fin. - Without Excuse The fin. - Through The Deep The fin. - Pale Blue

GLIM SPANKY - Next One その他 U-25世代の感性のバンド

GLIM SPANKY - Next One 会社の同僚(24)女子 から教えてもらったバンド。 かっこがよろしいサウンド。 てか、ボーカルのカリスマ性バリヤバ。 しかもエレクトリックギターがリッケンバッカーなのもなんだかズルい。 閃光ライオット出身で当時一位ではなかっ…

Japanese breakfast (ambient)

Japanese Breakfast performs "Road Head" Japanese Breakfast on Audiotree Live (Full Session)

【新譜】syrup16g 「delaidback」

natalie.mu Deathparade - syrup16g(MV) delaidback アーティスト: syrup16g 出版社/メーカー: DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT 発売日: 2017/11/08 メディア: CD この商品を含むブログを見る ちなみにもう予約した。

夜にとけて

【LIVE】パルプンテ / 夜にとけて

琥珀色の街、上海蟹の朝

くるり - 琥珀色の街、上海蟹の朝 / Quruli - Amber Colored City, The Morning of The Shanghai Crab (Japanese ver.)

水中メガネ

Chappie - 水中メガネ 水中メガネで記憶へ滑ろう 蒼くて涼しい水槽の部屋 あなたの視線に 飽きられちゃったね 去年は裸で泳いでたのに 泣きながら鏡の前で踊る ゆらりゆらり俄か雨 水中メガネをつけたら わたしは男の子 微かな潮騒 空耳なのかな 無言の会話…

銀杏BOYZ 銀河鉄道の夜

銀杏BOYZ 銀河鉄道の夜

心的外傷後成長(PTG)とは―逆境で人間的に深みを増す人たちの5つの特徴 (また「PTG」概念に付随する「危うさ」に対する"真っ当な"反駁コメントも併記)

susumu-akashi.com PTGは、苦しい経験を通して、単に少し見方が変わった、というようなものでではありません。ちょっとした病気や、人間関係の行き違い、上司や先生からの叱責など、日常的なストレスで引き起こされるわけではありません。 PTGは、英語ではtr…

吉野弘『夕焼け』「吉野弘詩集」所収 1971

「夕焼け」 いつものことだが電車は満員だった。そしていつものことだが若者と娘が腰をおろしとしよりが立っていた。うつむいていた娘が立ってとしよりに席をゆずった。そそくさととしよりが坐った。礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。 娘は坐った。別…

川上未映子「砂漠、名古屋、銀河、いかが」所収引用

思いだせない口から編まれる言葉のすきまにときおりあなたとわたしだけに光ってみせる光があるから、地味で相も変わらずでどうしようもないようなこの鮮やかな難局を、あなたもわたしも乗り越えることができると思うのです /川上未映子「砂漠、名古屋、銀河…

朝は詩人

風は長い着物を着て朝の通りを目覚めさせるぼくは朝と手をつなぎ夜まで眠ることにした 雨は遅れてやって来て村の祭りを中断させたオートハープを抱えた少女が駅で電車を待っている 君が歌うその歌は世界中の街角で朝になる君が歌うその歌の波紋をぼくはなが…

大好きな詩

わたしを束ねないで 新川和江 わたしを束ねないで あらせいとうの花のように 白い葱(ねぎ)のように 束ねないでください わたしは稲穂 秋 大地が胸を焦がす 見渡すかぎりの金色(こんじき)の稲穂 わたしを止めないで 標本箱の昆虫のように 高原からきた絵…

【九州の100冊】『幻化』 梅崎春生 死の淵に見た生の輝き

www.nishinippon.co.jp 俺が明治学院大学(母校)の一般教養ゼミ(ヘボン塾)の日本文学ゼミで この梅崎春生『幻化』というテクストでゼミ論を書いた梅崎春生の優れた紹介と読解上の要約記事です。もしよろしければ、ご一読あれ。

ソーシャルメディアの時代の(社会においての)メディア機能の変容

今は情報過多の時代で、メディアも(主にネット,SNS)もオプションが増えた。特にネットメディア系の独特の「特性」、もっといえば「負の危険性」、つまりふとしたことで炎上したり、極端な意見に流れやすい10年前,20年前とは全く違ってきている言論形成プロ…

掘り出し物のレジュメ

過去のdocumentをFinderで明後日いたら、ニクラス・ルーマン(社会学者)の「社会システム理論」入門みたいな俺が作ったレジュメが出てきた。どっか友達か後輩に頼まれて、素人ながらルーマンのレクチャーしたことがあったのだろうか。あんま覚えてなかったの…

ーThe mayor of Stockholm says the city is still open for refugees.

www.facebook.com すげえこのストックホルム市長。 やっぱり北欧の民主主義というか、「人を見捨てない」という思想がベースにきっちりあるからこのような素晴らしい事がちゃんと断固とした意志を伴った雰囲気でしっかり言えるんだろうね。 たとえテロ(普遍…

自閉症の僕が飛び跳ねる理由

おお、文庫化されていたとは!俺は6年前ぐらいにハードカバーで読んだ気が..とても良い本です。 自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫) 作者: 東田直樹 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日: 2016/06/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (…

桜の森の満開の下

春は魔物なので、最近、首を吊って死のうかなと唐突に考えることがある。 そして、桜の森の満開の下の季節がやってくる。どうしても、桜を見ると、 その下には気を狂わせるような死のイメージがある、あの坂口安吾の『桜の森の満開の下』という作品のイメー…