『七月の炭酸水』

うどんが好きな、場末人の生存と残像。

ブレイディみかこ 『いまモリッシーを聴くということ』

 

いまモリッシーを聴くということ (ele-king books)

いまモリッシーを聴くということ (ele-king books)

 

最近、ザ・スミスにはまっているので、より歌詞を深く読み解きたいという動機で購入。それにしても、現在破竹の勢いで評価されている
著者のプレイディみかこ氏はイギリス社会批評だけでなく、音楽批評もかけるとは脱帽。
また、プレイディみかこの著作群の題名をみると、
80年代のUKパンクロック/オルタナロックに影響を受けていることがわかるだろう。その音楽の社会へ対する「怒り」と踏み潰される人々を代弁する「優しさ」から出発してものを書き始めた人だと個人的には感じた。

 

 

フジロック・フェスティバル 20thアニヴァーサリー・コレクション(2007-2016)

フジロック・フェスティバル 20thアニヴァーサリー・コレクション(2007-2016)

 

 

それから墨田区図書館でたまたまCD貸し出しコーナーでこんな
ご機嫌なアルバムがあったので
ソッコー借りて、
WALKMANに入れこました。FUJI ROCKに出演した名だたる様々なアーティストたちのコンピレーションアルバム。ただ出演時のliveを収録したアルバムでないことが残念ではあるが、また自分の知らない一流バンドを開拓できる。

 

 

加藤典洋 高橋源一郎『吉本隆明がぼくたちに遺したもの』

 

 

俺が明治学院いた時、加藤典洋さんまだ早稲田にいってなかったから、ちょっと授業に潜ったこともある。確か、俺が3年の時に後任として高橋源一郎が明学に着任したから、この二人のこの本を借りて読んだ。最近、加藤典洋も丁寧に読み直している。こういう時、ほんとに明治学院行ってよかったなと感じる。今まで、吉本隆明さんって全然知らんかったから、スゲー人やったんだったんだなとか思ってまた世界が広がった。

 

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)

言語表現法講義 (岩波テキストブックス)

 

 ↑明治学院での講義を本にしたもの。下記は副読本として指定された本

 

高校生のための批評入門 (ちくま学芸文庫)

高校生のための批評入門 (ちくま学芸文庫)

 

 

 

久しぶりに臨床心理学(特にカウンセリング/クライアント中心療法)の本を読んでの備忘録

 

カウンセリングを学ぶ 第2版―理論・体験・実習

カウンセリングを学ぶ 第2版―理論・体験・実習

 

土日完全offにしたので久しぶりに臨床心理学の本を。 まずは久しぶりに基礎の基礎のうちの1つと言って良いクライアント中心療法の本。カウンセリング的な態度の基礎を養うもの。

11ページまで読んで今回また読み返して得た気づきとして

 
カウンセリング中心療法と精神分析(的心理療法)を比較した時に見えてくるのが両者の心理援助に対する捉え方が微妙に違うことだと感じた。
具体的にいうと、「相手への信頼を通した健康的な成長を促進する」という視点と「心理治療」という両者のスタンスからの捉え方の違い。
 
わずかなニュアンスの違いかもしれないが、
俺はとても重要なスタンスの違いだと感じている。

(簡単だが) パフォーマンス、ミス、ストレスの基礎心理学と当事者研究的仮説

働いていて、
強いストレス→業務スピード・パフォーマンスの低下→ミス
→落ち込む+生活習慣が乱れる(食欲の低下など)
扁桃体が過活動を起こしてしまう→イライラする・抑うつが増える→悪循環
などの心理学的「仮説」(あくまで"仮説")

基礎心理学を使って、自分の経験を通じて当事者研究をした文章を
今んとこ図表素材だけあげたからコツコツ書こうかなと。

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 そもそもこの図を見れば、わかるように人間がストレスを受けると、ストレス反応が様々な側面で現れる。

そのストレス反応にうまくコーピング(対処行動)など、適切な気晴らし、休憩などを取ればストレスのマネジメントはうまくいき、自分のキャパシティの範囲内で活動ができる。

しかし、(個々人差がある)キャパシティを超えた時に重篤な反応やストレス性の疾患として循環器、消化器、呼吸器、緊張性頭痛/慢性頭痛、心理/行動などあらゆる心身の

側面やに異常がでる。

 

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上記を踏まえた上で上の図をみて欲しい。

ストレッサーやストレスがかかると、脳の様々な重篤な部位に影響を及ぼす。

この中では、高ストレスやキャパシティを超えたストレスが「扁桃体」・「海馬」

などに影響し、「扁桃体」ならば、情動制御(イライラなど)や抑うつなどに関連する部位であり、ストレスホルモンの活性(コルチゾール・アドレナリンの分泌量増加)に影響が出る可能性もある。

また「海馬」にダメージが行ってしまうと、記憶になんらかの影響が生じる。

例えば、ものを忘れっぽくなったとか、ひどくなるとそれが重篤なトラウマとして、固着したり、PTSDになることさえある。

 

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さて、ここでは上記の図について仕事のミスが増えるということとストレスの関係を簡単に。

「ヤーキンソン・ドットソンの逆十字仮説」の図表だが、

やはりここでも高ストレスがかかると、仕事のパフォーマンスが低下したりすることは

基礎心理学の仮説とは言え、 明らかだ。

 

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 上記では、個人にフォーカスしたストレスコーピングとその土台の生活習慣についての図だが、

もし、仕事に置いてミスが連発したり、ストレスのコーピングをしてもうまくいかない時には、

個人としての「ストレスマネジメント」の限界がきているという証拠でもあるので、

環境調整など、環境への介入をしないと、

個人のコーピングでは限界がある。それについては企業や管理職の方々なども

もし、従業員に個人のミスや業務のパフォーマンスや生活習慣の乱れなどが出たら、

その責任を個人化するのではなしに、基礎心理学に基づいた

科学的な視点から、ストレスや業務パフォーマンスについて考えてみる。

あるいは、個人のコーピングやそれに限界が見えたら

環境に介入したり、ストレッサー減少させるなどの環境面への

フォローを考えるなどしないと職場定着なんてありえない。

特にメンタルに障がいがある人々を雇用する事業所ではなおさら。