はじめてのジェンダー論【追記7/18/2018'】
明治学院で一番お世話になった先生。
まず最初に、賛否両論があるにしても、
この本が非常に優れた良書であることは間違いない。
この本の一番の強みは
『人はなぜ,男か女かという性別にこだわるのか。
その〈分類〉をいかに意味づけ,相互行為の中で社会制度に組み込んでいるのか』
という素朴な疑問や「あたりまえ」を改めて問い直し、
探求していくきっかけを提供してくれるところに
「最大の主眼」があると私は読んでいて感じた。
上記のシンプルな問いに立ち返った上で
この本で丁寧に整理されている「分析のための概念道具」を通じて見えてくる
ジェンダー/セクシュアリティに関する違和感と社会問題は
この本を読んだ個々人にあえて宿題として、
「バトンを託している部分」もあるのではないだろうか。
ここから先はこの本をステップにして
それぞれが考えを深めて行って欲しいというように。
私は読後感としてそう受け取った。
【追記分】