『七月の炭酸水』

作家/翻訳家気質な場末人の生存と残像。

はじめてのジェンダー論

 

はじめてのジェンダー論 (有斐閣ストゥディア)

はじめてのジェンダー論 (有斐閣ストゥディア)

 

 

まず最初に、賛否両論があるにしても、
この本が非常に優れた良書であることは間違いない。

この本の一番の強みは 

『人はなぜ,男か女かという性別にこだわるのか。
その〈分類〉をいかに意味づけ,相互行為の中で社会制度に組み込んでいるのか』

という素朴な疑問や「あたりまえ」を改めて問い直し、
探求していくきっかけを提供してくれるところに
「最大の主眼」があると私は読んでいて感じた。

上記のシンプルな問いに立ち返った上で
この本で丁寧に整理されている「分析のための概念道具」を通じて見えてくる
ジェンダーセクシュアリティに関する違和感と社会問題は
この本を読んだ個々人にあえて宿題として、
「バトンを託している部分」もあるのではないだろうか。

ここから先はこの本をステップにして

それぞれが考えを深めて行って欲しいというように。
私は読後感としてそう受け取った。