『七月の炭酸水』

作家/翻訳家気質な場末人の生存と残像。

英政府、オックスファムの児童買春スキャンダルで関係見直しも

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【2月11日 AFP】英国のペニー・モーダント(Penny Mordaunt)国際開発相は10日、国の助成金を受けている全ての慈善団体に対し職員らによる性的不良行為対策の強化を求めるとともに、場合によっては助成金の支給を打ち切ると警告する意向を明らかにした。現在、各慈善団体に宛てた書簡を書いているという。

 英国の慈善団体をめぐっては英国を拠点とする国際NGO「オックスファム(Oxfam)」の職員が2011年にハイチで児童買春をしていたとのスキャンダルが持ち上がっている。

モーダント氏の書簡の内容は、職員らの性的不良行為問題に関する対策の詳細な説明とこうした行為が疑われる過去のすべての事例と個人について関係当局への報告の有無の確認を求めるものだという。

 英国政府が強硬姿勢に出た背景には、30万人もの死者を出した2010年のハイチ地震の後、支援活動でハイチ入りしていた英オックスファムの幹部職員が地元の少女たちを買春していながらオックスファムがこれを隠蔽(いんぺい)しようとしていたとの英紙タイムズ(The Times)の報道がある。

 オックスファムには昨年、政府から3200万ポンド(約48億円)の助成金が支払われているが、国際開発省はモーダント氏のコメント発表に先立つ9日、オックスファムとの関係は再検討中だと発表していた。

 一方、オックスファムのマーク・ゴールドリング(Mark Goldring)最高経営責任者(CEO)は、2011年に児童買春スキャンダルの全容を委員会に報告していなかったと認めたが「隠蔽行為はまったくはない」と主張している。

 オックスファムによれば、ハイチでの件について2011年に直ちに調査を開始し、その結果、職員らの一部に「目こぼし」の傾向がみられたが、4人を解雇し、3人が自ら退職した。だが未成年の少女に対する性的虐待を示す証拠はみつかっていないという。

 オックスファムでは職員約5000人に加えて2万3000人以上のボランティアが働いているが、英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)によると、昨年にオックスファムが記録した性的虐待は87件。そのうち警察または当局に通報していたのは53件で、職員・ボランティア20人を解雇している。

 サンデー・タイムズの最新報道によれば、この1年間に性的虐待に関与した疑いのあるオックスファムの職員やスタッフは120人を超え、「小児性愛者(ペドフィリア)たちに海外で活動する非政府組織が狙われている」と同紙は危惧している。(c)AFP

 

幹部職員合わせて120人ほどが何らか児童買春(その細かい内容は存じ上げませんが)に関わっていた疑いがあるので、おおかれ少なかれ組織的な隠蔽があったとしたら、英国政府が強硬に出るのも納得できる。

ペドフィリアの人もいるだろうが、ここまで「疑い」がある人が多かったり幹部職員も関与の疑いだと組織的にどうかと。内部通報制度などの組織の自浄作用がもっと迅速に機能していなかったのは何故なんだろうと思われても仕方ない気がする。

Haitiで2011年に起きたことが何故7年後に発覚なのかという点で。

一方で、セックスワーカーが自由意志(自己決定権)で性労働に従事し、なおかつ年齢も成人以上だったら、セックスワーカーの権利もあるので一概にダメとは言えない...(そんなこっちゃないから問題になっているんだろうけど) 

あとは途上国では、私がある映画を観て知ったのは、カンボジアかフィリピンでお母さんのエイズの薬代を稼ぐためにセックスワーカーになる成年以下の児童もいる...

そのような場合は当該国も法律を整理していないか、取り締まりを黙認しているか ちょっと人権感覚が先進国の感覚じゃないところもあるかもしれないとも感じた。

(↓事件が起こったとされる2011年のハイチの現状を知りたい方に 参考文献として)

復興するハイチ ―― 震災から、そして貧困から 医師たちの闘いの記録2010―11

復興するハイチ ―― 震災から、そして貧困から 医師たちの闘いの記録2010―11

 

内容紹介
2010年1月12日午後4時53分、ハイチの首都ポルトープランス近郊を震源とするマグニチュード7の地震が発生した。
大統領府や国連本部を含む無数のビルが倒壊。多くの人がコンクリートの下敷きとなり、100万人以上が雨露をしのぐ屋根を失った。死者数は31万6000人に上ると言われる。
カリブ海の小国ハイチは、1804年に世界初の黒人による共和国として建国して以来、苦難の歴史を歩んできた――
独立戦争後、裕福な敗戦国フランスが貧しい戦勝国ハイチに課した前代未聞の賠償金、100年にわたるその支払い、米国による民主化の妨害、独裁政権と秘密警察の暗躍、
国民の70%以上が1日2米ドル以下で暮らす貧困、そして2004年と2008年のハリケーンによる甚大な被害。その復興の道半ばで起きたのが、この大地震だった。
本書は、ハイチで30年にわたって医療活動を行ってきた著者とそのチームの、今世紀最悪の緊急事態における闘いの記録である。
闘う相手は「自然」災害だけではない。判断力を伴わない善意がもたらす弊害、先進国の業者に還流する支援金、政府ではなくNGOに流れる資金、それで「国」を再建するという愚。
希望はハイチ人の強靭さと、「より良い再建」に向けた真摯な努力である。今後の大災害やグローバルイシューへの取り組み方を変えうる重要な一冊。

内容(「BOOK」データベースより)
ハイチで30年にわたって医療活動を行ってきた著者とそのチームの、今世紀最悪の緊急事態における闘いの記録。闘う相手は「自然」災害だけではない。判断力を伴わない善意がもたらす弊害、先進国の業者に還流する支援金、政府ではなくNGOに流れる資金、それで「国」を再建するという愚。希望はハイチ人の強靭さと、「より良い再建」に向けた真摯な努力である。今後の大災害やグローバルイシューへの取り組み方を変えうる重要な一冊。(Amazon 本の紹介より引用)