『七月の炭酸水』

作家・アート系気質な場末人の生存と残像。

久しぶりに臨床心理学(特にカウンセリング/クライアント中心療法)の本を読んでの備忘録

カウンセリングを学ぶ 第2版―理論・体験・実習 作者: 佐治守夫,岡村達也,保坂亨 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2007/05/24 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (2件) を見る 土日完全offにしたので久しぶりに臨床心…

【九州の100冊】『幻化』 梅崎春生 死の淵に見た生の輝き

www.nishinippon.co.jp 俺が明治学院大学(母校)の一般教養ゼミ(ヘボン塾)の日本文学ゼミで この梅崎春生『幻化』というテクストでゼミ論を書いた梅崎春生の優れた紹介と読解上の要約記事です。もしよろしければ、ご一読あれ。

ソーシャルメディアの時代の(社会においての)メディア機能の変容

今は情報過多の時代で、メディアも(主にネット,SNS)もオプションが増えた。特にネットメディア系の独特の「特性」、もっといえば「負の危険性」、つまりふとしたことで炎上したり、極端な意見に流れやすい10年前,20年前とは全く違ってきている言論形成プロ…

掘り出し物のレジュメ

過去のdocumentをFinderで明後日いたら、ニクラス・ルーマン(社会学者)の「社会システム理論」入門みたいな俺が作ったレジュメが出てきた。どっか友達か後輩に頼まれて、素人ながらルーマンのレクチャーしたことがあったのだろうか。あんま覚えてなかったの…

ーThe mayor of Stockholm says the city is still open for refugees.

www.facebook.com すげえこのストックホルム市長。 やっぱり北欧の民主主義というか、「人を見捨てない」という思想がベースにきっちりあるからこのような素晴らしい事がちゃんと断固とした意志を伴った雰囲気でしっかり言えるんだろうね。 たとえテロ(普遍…

折れそうな心をケアして守る「4つ」のレッスン --自分助けの最新ストレス対処法

gendai.ismedia.jp とても簡潔にまとまっていて図表のデザインもかっこいいし、素晴らしい記事だと思います。A4で両面印刷で出力するなどしてファイルに入れて持ち歩くだけでもとても効果ありだと思います。よろしければ。

自閉症の僕が飛び跳ねる理由

おお、文庫化されていたとは!俺は6年前ぐらいにハードカバーで読んだ気が..とても良い本です。 自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫) 作者: 東田直樹 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日: 2016/06/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (…

桜の森の満開の下

春は魔物なので、最近、首を吊って死のうかなと唐突に考えることがある。 そして、桜の森の満開の下の季節がやってくる。どうしても、桜を見ると、 その下には気を狂わせるような死のイメージがある、あの坂口安吾の『桜の森の満開の下』という作品のイメー…

長田弘「立ちつくす」

朝の、空の、どこまでも、透明な、薄青い、ひろがりの、遠くまで、うっすらと、仄かに、血が、真っ白なガーゼに、滲んでひろがってゆくように、太陽の、赤い光が、滲んでゆく。一日が、はじまる。――ここに立ちつくす私たちを、世界が、愛してくれますように。

子ども情報ステーションbyぷるすあるは

私も子どもの時から母がうつを抱えていました。このような啓発活動はきっと(かつての私)と同じような境遇で一人ぼっちで不全感を抱えながら生きている子どもたちの希望になるはずです。 啓発活動がなされることで子どもの心の痛みや不全感が社会に顕在化し…

『夜中の雨が』

夜中の雨が 私の眠りをたたく 夜中の雨が 私の胸のむなしさをたたく 風は消える 樹々に降る雨の静けさの中に 追憶はとけてゆく 木の葉をたたく雨音の単調さの中に 夜中の雨が 人生の遙かさを奏でる 夜中の雨が 私の悲しみを濡らす

絶望と希望

「生まれてこなければよかった」そんなこと思った夜が数えきれないほどあった。それでもわたしはずるずると生きてきた。 いまは「生まれてこなければよかった」と人々に思わせるあらゆる世界の悲惨や障壁と向き合って闘って、逆らって生きてやろうときめた。…

「母性の宗教」

切支丹の里 (中公文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/10/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る キリスト教文学というか、隠れキリシタンやキリスト教を切り口に人間心理に対する哲学的とも言える「問い」とそれに対…

私の感受性くらい....

欲の深い人は浅ましい。と私の感受性は感じる。高層ビルのてっぺんかなんかでディナーといって、フェイスブックにあげる人などいるけど俺はそういう人種とは付き合えない。羨望ではない。シリア難民や世界中でも苦しんでいる人がいるし、日本でもいまだに東…

遠藤周作「沈黙」

沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (247件) を見る 遠藤周作『沈黙』読了。結論から申し上げよう。後半から畳み掛けるように、いい意味で期待を…

我輩は猫である

読了。18,19歳の時以来の通読。 ユーモアたっぷりのドタバタコメディみたいだったが、ところどころに突き刺さるような人生へのアフォリズムやせかせか急き立てられるような近代化への深い懐疑、それに対する日本の消極的文化と自然を重んじる文化への登場人…

昨夜のベルリンでのテロについて。ドイツ基本法 庇護権と現実

www.bbc.com 将来、ドイツに語学留学とかしたいと思っている俺にとっては、衝撃のニュースだ。事件の被害者の方ドイツの方々に哀悼とお悔やみを申し上げたい。それからまた、これをきっかけにイスラムフォビアや第三極政党AfDや排外主義の伸長など社会や政治…

【昨日『グループスキーマ療法』が家に届いた】

グループスキーマ療法―グループを家族に見立てる治療的再養育法実践ガイド 作者: ジョアン・M・ファレル,イダ・A・ショー,伊藤絵美,大島郁葉 出版社/メーカー: 金剛出版 発売日: 2016/11/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 感動を通り越して感…

アレント『全体主義の起源』とポピュリズム

精読 アレント『全体主義の起源』 (講談社選書メチエ) 作者: 牧野雅彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/08/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る 今、アメリカやヨーロッパや私たちの国でも起こっているポピュリズ…

脆弱な魂の微動

最近、人間として生きるのがいよいよ辛くなってきた。 人間は元来孤独な存在だが、ますます最近の俺は寂寥感を強く感じる。目を閉じると、無意識からはどうしょうもない自分の魂の〈弱さ〉を突きつけられる。それは自分の男性としての脆さ(異性からの承認が…

変化し続けること

俺は最近国内サッカーのタブロイド紙 『エルゴラッソ』という週三回でるやつをいつも楽しみにしている。 俺は色々モチベーションを上げたい時などには、 インスタントラーメンみたいなビジネス書なんかより アスリート(特にサッカー選手、監督)の哲学やマ…

新潮 2016年 10月号 所収 加藤典洋「シン・ゴジラ論」 読後感

新潮 2016年 10 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/09/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (2件) を見る 雑誌「新潮」の加藤典洋「シン・ゴジラ論」読んでみたけど、全然面白くなかった。 世代的に初代ゴジラのインパクトが強いから、…

「シン・ゴジラ」感想

第1作目のメッセージ性ある「ゴジラ」という作品を尊重し、なおかつ、裏切らない庵野ワールド(=エヴァンゲリオン/DAICONFILM版帰ってきたウノレトラマソの世界観)をしっかり醸し出している。所々にエヴァファンを唸らせるニクイ演出。 そして「ゴジラ」に…

『赤い灯』

ー(まだ、草稿で推敲まで行っておらず...ぽしゃったら申し訳ない。)

『7月の夜』

いつしか、 あったかい優しさと温もりがあった言葉も、何かのほんの些細なすれ違いでいつの間にかセメントのような言葉にすり替わって、二人の温度は冷えてゆく。降り積もる時がさらに二人を洪水のように二人を押し流し、引き離していく。 さよならなんだね…

恋愛における無償の愛は可能か?(未推敲・未校正)

恋愛における「無償の愛」そんなもの可能であろうか? 結論から言うと俺はそんなもの胡散臭いし、おおよそ簡単にはこの世界に偏在するものではないと思う。 例えば、キリスト教の愛の一つの形態の概念として「アガペー」というものがある。 俺は高校生の時は…

『梅雨の伴奏』

悲しみが村雨のようにひとしきり降り、さあっと通り過ぎてゆく。 今日は定期的にそんな1日(心象風景)だった。 ギタアを弾いたら、少し楽になった。スピッツの「冷たい頬」を歌詞を自分なりに少し変えて、 自分の情緒を流し込んで悲しく唄った。 スピッツは…

台頭するポピュリズム

bylines.news.yahoo.co.jp 非常に重要なことが述べられている良記事。日本の政治についても極めて示唆的である。 社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 作者: ジョナサン・ハイト,高橋洋 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 20…

今日は憲法記念日ということでオススメの本3つ

憲法に緊急事態条項は必要か (岩波ブックレット) 作者: 永井幸寿 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/03/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 憲法と政治 (岩波新書) 作者: 青井未帆 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 20…

【前の「政治・経済」の記事に関する補足ー「法治国家」と「法の支配」の違い】

「法治国家」と「法の支配」のコンセプトの違いで何が一番違うかということを補足したい。 端的に言えば「法治国家」という概念の理論上はいわゆる「悪法も法なり」ということを許容できてしまう。卑近な例で言えば、世論調査でも国民は批判的で反対する人が…