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桜の森の満開の下

春は魔物なので、最近、首を吊って死のうかなと唐突に考えることがある。 そして、桜の森の満開の下の季節がやってくる。どうしても、桜を見ると、 その下には気を狂わせるような死のイメージがある、あの坂口安吾の『桜の森の満開の下』という作品のイメー…

長田弘「立ちつくす」

朝の、空の、どこまでも、透明な、薄青い、ひろがりの、遠くまで、うっすらと、仄かに、血が、真っ白なガーゼに、滲んでひろがってゆくように、太陽の、赤い光が、滲んでゆく。一日が、はじまる。――ここに立ちつくす私たちを、世界が、愛してくれますように。

子ども情報ステーションbyぷるすあるは

私も子どもの時から母がうつを抱えていました。このような啓発活動はきっと(かつての私)と同じような境遇で一人ぼっちで不全感を抱えながら生きている子どもたちの希望になるはずです。 啓発活動がなされることで子どもの心の痛みや不全感が社会に顕在化し…

『夜中の雨が』

夜中の雨が 私の眠りをたたく 夜中の雨が 私の胸のむなしさをたたく 風は消える 樹々に降る雨の静けさの中に 追憶はとけてゆく 木の葉をたたく雨音の単調さの中に 夜中の雨が 人生の遙かさを奏でる 夜中の雨が 私の悲しみを濡らす

絶望と希望

「生まれてこなければよかった」そんなこと思った夜が数えきれないほどあった。それでもわたしはずるずると生きてきた。 いまは「生まれてこなければよかった」と人々に思わせるあらゆる世界の悲惨や障壁と向き合って闘って、逆らって生きてやろうときめた。…

最近、俺がよく心の中で唱えていること

比べるな 楽するな 縮こまるな 自分を信じろ 寝ろ

朝は詩人

風は長い着物を着て朝の通りを目覚めさせるぼくは朝と手をつなぎ夜まで眠ることにした 雨は遅れてやって来て村の祭りを中断させたオートハープを抱えた少女が駅で電車を待っている 君が歌うその歌は世界中の街角で朝になる君が歌うその歌の波紋をぼくはなが…

私の「光」で他者を照らし、そして守ること

事実、世の中はたくさんの悪意に満ちていると僕は思う。けれど、幸運や人の優しさも君のすぐそばにきっと隠れてるんじゃないだろうか。少なくとも、朝は誰にでも平等にやってくるから。そこで何を掴むかは君次第だ。 www.youtube.com 僕らはいつでも少しの間…

かそけき希望に

僕は堪えよ、静けさに堪えよ。過去の傷つきに堪えよ。寂しさに堪えよ。 生の深みに堪えよ。堪えて堪えて堪えてゆくことに堪えよ。一つの嘆きに堪えよ。 私と他者たち、世界の無数の嘆きに堪えよ。 嘆きよ、嘆きよ、僕を貫け。帰るところを失った僕を貫け。 …

大好きな詩

わたしを束ねないで 新川和江 わたしを束ねないで あらせいとうの花のように 白い葱(ねぎ)のように 束ねないでください わたしは稲穂 秋 大地が胸を焦がす 見渡すかぎりの金色(こんじき)の稲穂 わたしを止めないで 標本箱の昆虫のように 高原からきた絵…

「母性の宗教」

切支丹の里 (中公文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/10/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る キリスト教文学というか、隠れキリシタンやキリスト教を切り口に人間心理に対する哲学的とも言える「問い」とそれに対…

Amazonでレビューした本

件名通り、私がAmazonでレビューした本について まとめられているアカウントページがありますので、 せっかくですので、掲載いたします。 もしよろしければ、ご拝読いただけると嬉しいです。。 ちなみに読んで面白かった本をレビューしているので辛口のレビ…

私の感受性くらい....

欲の深い人は浅ましい。と私の感受性は感じる。高層ビルのてっぺんかなんかでディナーといって、フェイスブックにあげる人などいるけど俺はそういう人種とは付き合えない。羨望ではない。シリア難民や世界中でも苦しんでいる人がいるし、日本でもいまだに東…

遠藤周作「沈黙」

沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (247件) を見る 遠藤周作『沈黙』読了。結論から申し上げよう。後半から畳み掛けるように、いい意味で期待を…

AV出演を強要された彼女たち(ちくま新書)

AV出演を強要された彼女たち (ちくま新書) 作者: 宮本節子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/12/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 先日、北千住の書店で立ち読みのみで斜め読みした。いろいろと中身自体も生々しく、読んで痛々し…

我輩は猫である

読了。18,19歳の時以来の通読。 ユーモアたっぷりのドタバタコメディみたいだったが、ところどころに突き刺さるような人生へのアフォリズムやせかせか急き立てられるような近代化への深い懐疑、それに対する日本の消極的文化と自然を重んじる文化への登場人…

昨夜のベルリンでのテロについて。ドイツ基本法 庇護権と現実

www.bbc.com 将来、ドイツに語学留学とかしたいと思っている俺にとっては、衝撃のニュースだ。事件の被害者の方ドイツの方々に哀悼とお悔やみを申し上げたい。それからまた、これをきっかけにイスラムフォビアや第三極政党AfDや排外主義の伸長など社会や政治…

水中メガネ

Chappie - 水中メガネ 水中メガネ 草野マサムネ 水中メガネで記憶へ滑ろう 蒼くて涼しい水槽の部屋 あなたの視線に 飽きられちゃったね 去年は裸で泳いでたのに 泣きながら鏡の前で踊る ゆらりゆらり俄か雨 水中メガネをつけたら わたしは男の子 微かな潮騒 …

【昨日『グループスキーマ療法』が家に届いた】

グループスキーマ療法―グループを家族に見立てる治療的再養育法実践ガイド 作者: ジョアン・M・ファレル,イダ・A・ショー,伊藤絵美,大島郁葉 出版社/メーカー: 金剛出版 発売日: 2016/11/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 感動を通り越して感…

アレント『全体主義の起源』とポピュリズム

精読 アレント『全体主義の起源』 (講談社選書メチエ) 作者: 牧野雅彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/08/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る 今、アメリカやヨーロッパや私たちの国でも起こっているポピュリズ…

脆弱な魂の微動

最近、人間として生きるのがいよいよ辛くなってきた。 人間は元来孤独な存在だが、ますます最近の俺は寂寥感を強く感じる。目を閉じると、無意識からはどうしょうもない自分の魂の〈弱さ〉を突きつけられる。それは自分の男性としての脆さ(異性からの承認が…

変化し続けること

俺は最近国内サッカーのタブロイド紙 『エルゴラッソ』という週三回でるやつをいつも楽しみにしている。 俺は色々モチベーションを上げたい時などには、 インスタントラーメンみたいなビジネス書なんかより アスリート(特にサッカー選手、監督)の哲学やマ…

新潮 2016年 10月号 所収 加藤典洋「シン・ゴジラ論」 読後感

新潮 2016年 10 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/09/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (2件) を見る 雑誌「新潮」の加藤典洋「シン・ゴジラ論」読んでみたけど、全然面白くなかった。 世代的に初代ゴジラのインパクトが強いから、…

「シン・ゴジラ」感想

第1作目のメッセージ性ある「ゴジラ」という作品を尊重し、なおかつ、裏切らない庵野ワールド(=エヴァンゲリオン/DAICONFILM版帰ってきたウノレトラマソの世界観)をしっかり醸し出している。所々にエヴァファンを唸らせるニクイ演出。 そして「ゴジラ」に…

『赤い灯』

ー(まだ、草稿で推敲まで行っておらず...ぽしゃったら申し訳ない。)

『7月の夜』

いつしか、 あったかい優しさと温もりがあった言葉も、何かのほんの些細なすれ違いでいつの間にかセメントのような言葉にすり替わって、二人の温度は冷えてゆく。降り積もる時がさらに二人を洪水のように二人を押し流し、引き離していく。 さよならなんだね…

恋愛における無償の愛は可能か?(未推敲・未校正)

恋愛における「無償の愛」そんなもの可能であろうか? 結論から言うと俺はそんなもの胡散臭いし、おおよそ簡単にはこの世界に偏在するものではないと思う。 例えば、キリスト教の愛の一つの形態の概念として「アガペー」というものがある。 俺は高校生の時は…

『梅雨の伴奏』

悲しみが村雨のようにひとしきり降り、さあっと通り過ぎてゆく。 今日は定期的にそんな1日(心象風景)だった。 ギタアを弾いたら、少し楽になった。スピッツの「冷たい頬」を歌詞を自分なりに少し変えて、 自分の情緒を流し込んで悲しく唄った。 スピッツは…

台頭するポピュリズム

bylines.news.yahoo.co.jp 非常に重要なことが述べられている良記事。日本の政治についても極めて示唆的である。 社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学 作者: ジョナサン・ハイト,高橋洋 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 20…

今日は憲法記念日ということでオススメの本3つ

憲法に緊急事態条項は必要か (岩波ブックレット) 作者: 永井幸寿 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/03/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 憲法と政治 (岩波新書) 作者: 青井未帆 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 20…

【前の「政治・経済」の記事に関する補足ー「法治国家」と「法の支配」の違い】

「法治国家」と「法の支配」のコンセプトの違いで何が一番違うかということを補足したい。 端的に言えば「法治国家」という概念の理論上はいわゆる「悪法も法なり」ということを許容できてしまう。卑近な例で言えば、世論調査でも国民は批判的で反対する人が…

【最近高校の教科書を復習シリーズー「政治・経済」編】

神保町の三省堂本店で今「高校教科書フェア」というものがやっていて教科書は基本的に消費税非課税かつ安いので「政経」と「倫理」の高校教科書(山川出版社の)をこないだそれぞれ456円で買った(安っ!)のが始まりである。しかし、高校の政治経済でも甘く…

報道の自由度、日本の転落止まらず 海外から厳しい指摘:朝日新聞デジタル

www.asahi.com いろいろ安倍政権や官邸が報道に対しゴリゴリ介入している現状も由々しき事態だし、社会の公器たるメディアとしての自由度がじわじわ狭められていくのは怖いし、市民としてしっかり監視しなければいけない。 しかし、一方でメディア側がイノセ…

僕を通り過ぎた女の子

僕はこれまで、好きな女の子には傷つけられたり、少し病んでいる女の子と映画を見て一緒に泣いたけど、音信不通になってしまう(たぶん風の噂で暗に聞いても自殺だろう)女の子がいたり、一生懸命支えても、裏切られるようなことをされる女の子を好きになっ…

『科学・技術と社会倫理: その統合的思考を探る』

最近、原発差し止め訴訟や遺伝子リスクに対する保険商品が日本の保険会社でも(バイオテクノロジーにも触れるであろう保険商品)いよいよ売り出されるようになったので、 この分野(STS)と「〈生命〉の社会学」も突っ込んで学んで自分なりに考えたくなって図…

映画「月光」

性暴力は女性の立場に立てば、魂を破壊されるような被害であることは間違いない。このような社会においてタブー視されがちなことから目をそらさず、その魂も凌辱されるような想像を絶する痛み・苦しみを共に分かち合う映画であることを望みます。 どんな事情…

犯罪被害を受けた子どものための支援ガイド―子どもと関わるすべての大人のために

臨床心理の専門書ですがオススメです。 最近も監禁事件があったりなかなかホットなイシュー(語弊があったらすみません)というか大人がどう向き合うべきか、専門家はもちろんの事、素人にできることはどういう風に兆候に気づいてしかるべきところや専門家に…

貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち (講談社現代新書)

これは必読。昔の「苦労は買ってでもしろ。」という言葉は現代ではもはやおとぎ話という叙述はうなずける。昔はがんばればどうにかなるという感覚があったようだが、いまはがんばっていても報われない。苦労どころではないドレイのようにこき使われる人々・…

工藤啓・西田亮介『無業社会ーー働くことができない若者たちの未来』朝日新聞出版(2014)

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書) 作者: 工藤啓,西田亮介 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/06/13 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 工藤啓・西田亮介「無業社会」予約したけれど、若者に対して多様な支援…

NHKカルチャーラジオ:文学の世界 大人のための宮澤賢治再入門

NHKカルチャーラジオ 文学の世界 大人のための宮沢賢治再入門―ほんとうの幸いを探して (NHKシリーズ) 作者: 山下聖美 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2015/12/25 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 毎回楽しみにしているカルチャーラジオがあ…

【再掲】現在、2パーセントの障がい者の法定雇用率(2018年に5パーセント精神障がい者の雇用義務化)、その中での精神障がい者の比率の圧倒的な乏しさについて。

「障害者雇用の内訳を見ると、身体障害者が約76%、知的障害者が約20%であるのに対し、精神障害者は約4%と大きく差が開いている。」 これは2013年12月の記事だが、障害者枠の法定雇用率2%(たとえば2000人の従業員の会社の2%は精神・身体・知的を総合し、40…

加藤典洋『戦後入門』をめぐって

加藤典洋さんは明治学院にいたこともあって、(国際学部の授業に潜ったこともあったっけ。ちなみにそのポストをついだのが高橋源一郎 現明治学院大教授 *もちろん筆者は明治学院大卒)僕に日本語と批評という営みを明瞭にものすごくシンプルに氷解させてく…

学問・教養と文芸批評

21か22歳の時のハナシ。「文芸批評」ということについて論を進める前に考えていた。結局、そんな物は堂々巡りであり、わかるはずもなかった。提出期限は過ぎたが、なんとか梅崎春生について書いた。ガッツのない親友の増田くんは諦めて後期のゼミに脱落…

おこがましいかもしれんが、翻訳に向いてる人の条件(私見です)

【翻訳をこれまでやっていて思ったこと】 翻訳って当たり前だけど難しい。唐突だが、翻訳ができるようになる条件や翻訳にはこういう人が向いてるかもなということを私見を挟んで書いてみる。 ・英語の読解力 これは言うまでもない。英文を見て単語を調べてそ…

「翻訳について」

翻訳って本当に難しいと痛感する。特に実際の翻訳の仕事をやってみて振り返ってみるとそれを痛感する。 俺は結構真面目で、(翻訳)仕事に対しては没入し、「神は細部に宿る」ということでディテールにもこだわって仕事をしたつもりだ。 しかし、やっぱり2…

『竹内好セレクション』から

「ドレイとして、主人にかわいがられるドレイは、自分が主人になると、自分の使っているドレイを酷使する、ということをいっております。ドレイという言葉を魯迅は、よく使います。それは社会関係での実際のドレイという階級をさすのではなく、対人関係での…

真木悠介/見田宗介「人間解放の理論のために」からの抜き書き

ーー現代の地を吹き抜けるシニシズムの意識を通して、われわれがわれわれ自身の物化を完成し、物質性の宇宙の暗闇に飲み込まれることを欲するのでないならば(中略)これらの要求が否定されるとき、さまざまな人間的悲惨の形態があらわれる。すなわち、創造…

ラジオで流れてきた国会中継

先日は皮膚科の診察をして、昨日、午前中に紹介状をまた病院まで取りに行ったので、午後は暇でぼーっとしておった。 NHKのラジオをつけたら、国会中継をやっていた。自民党・公明党の質疑はつまらないが、民主党の蓮舫議員と山本太郎と〜(以下略 の山本太郎…

わたしが娼婦になったら(寺山修司『少女詩集』)

あたしが娼婦になったらいちばん最初のおきゃくはおかもとたろうだあたしが娼婦になったらあたしがいままで買い求めた本をみんな古本屋に売り払って、世界中で一番香りのよい石鹸を買おうあたしが娼婦になったら悲しみをいっぱい背負ってきた人には、翼をあ…

三島由紀夫『英霊の聲』・短編『復讐』について

閣僚・政治家の靖国参拝がいっつもこの時期とか、話題になるが一体なんなんだろうと思う。 政治家曰く、 英霊に感謝の意を捧げるとともに国のために殉じてくれてありがとうございます。不戦の誓いとともに(云々と) 要するに国家のために死んでくれてありが…