【音楽の話(邦楽編)ー2000年代以降の偉大なバンドBUMP OF CHICKENとSyrup16gの共通性,ゴーイングステディ/銀杏boyzの変化を手がかりに】
俺は高2くらいから大1〜2までBUMP OF CHICKENにはまっていた。大学入ってもう2つ、ゴーイングステディという青春パンクと「くるり」にはまった。ただ、うつ病になってからは、BUMP OF CHICKENやゴーイングステディ/銀杏boyz、くるり、その当時の彼女が好きだったスピッツなど明るい曲が聞けなくなり、一気にSyrup16gという鬱ロックにはまっていった。Syrup16gは中毒性のあるバンドともよく言われる。
しかし、面白いことにBUMP OF CHICKENとSyrup16gは親交が深い。同時代のシーンを牽引するバンドとして、違いをリスペクトし合っているバンドでもあったので、Syrup16gの曲にバンプのギターボーカルの藤原基央がコーラスに参加していたりする曲(「水色の風」)もある。よく当時のロッキンオンジャパンなどでも、バンプが陽ならSyrup16gは影と対照的に比較されていたバンド。Syrup16gはマイナーだが、レミオロメンにあんなすごい作詞作曲はできないと言わしめ、あろうことかMr.Childrenも曲をカバーしていたりする。
話はうつるが、最初に言及した青春パンク(もちろん明るくて希望に満ちている)ゴーイングステディもその後バンドを解散し、ほぼメンバー構成は同じだが、銀杏BOYZと新バンドになりパンクバンドだが若者の絶望と現代の退廃を歌うパンクに曲調が変化する(メンバーもこの時は20代中後半に差し掛かる)。
現在ではフロントマンの峯田がNHKの朝ドラ「ひよっこ」に出演するほど有名になりすぎてしまったためか、旧メンバーは脱退。峯田和伸一人で銀杏boyzをやっている。大学時代は親友と共に銀杏boyzの峯田に感化され足繁くライブに通いまくった。
俺も峯田には現在も影響を受けている。ここまで書いていて、
やはりロックンロールってどんな感情も肯定する強靭な音圧が素晴らしい。
最後に、今のことを書くと、邦楽ではSyrup16gとくるり、そして新鋭のハルカトミユキ、The fin.
これらのバンドの曲を主にウォークマンで聴いている。(これらのバンドに共通するものは歌詞が良いこと。具体的には歌詞の文学性が高い。)洋楽編も書いてみようかな..(終わり)
ハルカトミユキ "Vanilla" 2012.11.13 Live at 下北沢GARDEN (Official)
花や何 ひとの涙のしずくに洗われて 咲きいづるかな
神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)
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100分で名著。5月から始まるのは、『生きがいについて』
この本は私にとって、すごく意味のある本。
端的に言えば、うつ病になって人生で一番辛い時期
つどつど、自殺を踏みとどまり、救ってくれたのは、
神谷美恵子の『生きがいについて』だったからだ。
また、『生きがいについて』を解説している若松英輔さんにも、
興味が湧いた。この人は、100分で名著。石牟礼道子の『苦海浄土』の時も
解説していた人だからだ。
最後に、私にとって、神谷美恵子と石牟礼道子はとても重要な作家である。
他にも、梅崎春生など、挙げればキリがないように
私の人生航路の中で出会ってきた、印象深い重要な作家はたくさんいる。
しかし、特に石牟礼さんの文学は、思想的な射程もある文学なので、
一度はとことんテクストと向き合ってみたい。
折れそうな心をケアして守る「4つ」のレッスン --自分助けの最新ストレス対処法
とても簡潔にまとまっていて図表のデザインもかっこいいし、
素晴らしい記事だと思います。
A4で両面印刷で出力するなどしてファイルに入れて持ち歩くだけでもとても効果ありだと思います。よろしければ。
噛み砕いて説明した記事、
精神障害者雇用の現実と未来
ベル・フックス「フェミニズムはみんなのもの」
フェミニズムはみんなのもの―情熱の政治学 (ウイメンズブックス (2-1))
- 作者: ベルフックス,Bell Hooks,堀田碧
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ベル・フックスのフェミニズムは、
上野千鶴子みたいに「なんでも男が悪い」(話し合いが成立しないではないか...)
みたいなことはなく、
中立的だから、個人的な考えだが、とても好感が持てる。
これは余談だが、新聞も上野千鶴子のことは
なんでも神のご託宣のように記事にするのやめたらいいのにと。
フェミニズム/ジェンダー論を誤解する人が出てくるから、
(潜在的)逆効果だと思う。
あまりに過激に反体制をやると、逆に体制もそれを受けて頑なに強化される。
確かに言いたいこともわかるが、戦略的ではない。
アメリカ黒人女性とフェミニズム―ベル・フックスの「私は女ではないの?」― (世界人権問題叢書73) (世界人権問題叢書 73)
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cf.他の論者として、「対話の重要性」を強調した論者の著者も挙げる
秩序を乱す女たち?: 政治理論とフェミニズム (サピエンティア)
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