ソーシャルメディアの時代の(社会においての)メディア機能の変容
今は情報過多の時代で、メディアも(主にネット,SNS)もオプションが増えた。特にネットメディア系の独特の「特性」、もっといえば「負の危険性」、つまりふとしたことで炎上したり、極端な意見に流れやすい10年前,20年前とは全く違ってきている言論形成プロセスが社会の風潮に影響し、既成事実として積み上げられていく流れがあるということも(ここ何年かでの社会におけるメディアの機能の激変)あるかもしれんなと個人的に感じる今日この頃...
上述のような社会のメディア機能の激変により、熟議的デモクラシーがますます希薄化し、ポピュリズムの大きな伸張に繋がっている情勢の要因の一つになっているような。
かつてハーバマスが刊行した本のタイトルである「公共性の構造転換」がまた新しい感じで進行中なのかも..
追記:ただ、この邦訳文献は大学時代に読んだが、翻訳が非常に読みにくい。しかも、ハードカバーで重いし、そういう意味でも読みにくい。だからどっかの編集者さんが気づいて、文庫で新訳刊行した方がいいと思う。
- 作者: ユルゲンハーバーマス,Jurgen Habermas,細谷貞雄,山田正行
- 出版社/メーカー: 未来社
- 発売日: 1994/06
- メディア: 単行本
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ーThe mayor of Stockholm says the city is still open for refugees.
すげえこのストックホルム市長。
やっぱり北欧の民主主義というか、「人を見捨てない」という思想がベースにきっちりあるからこのような素晴らしい事がちゃんと断固とした意志を伴った雰囲気でしっかり言えるんだろうね。
たとえテロ(普遍的に言い換えれば民主主義への脅威)があったとしても。
自閉症の僕が飛び跳ねる理由
おお、文庫化されていたとは!
俺は6年前ぐらいにハードカバーで読んだ気が..
とても良い本です。
関連してこの本もSFですが、
実際に自閉症の息子さんを持つ著者が書いた本なので
ちゃんとした障がいに対する理解に基づいた本。
こちらはSFと毛色は違いますが、とてもいい本です。
くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4)
- 作者: エリザベス・ムーン,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: 文庫
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長田弘「立ちつくす」
朝の、空の、どこまでも、透明な、薄青い、ひろがりの、遠くまで、うっすらと、仄かに、血が、真っ白なガーゼに、滲んでひろがってゆくように、太陽の、赤い光が、滲んでゆく。一日が、はじまる。――ここに立ちつくす私たちを、世界が、愛してくれますように。
『夜中の雨が』
夜中の雨が 私の眠りをたたく
夜中の雨が 私の胸のむなしさをたたく
風は消える
樹々に降る雨の静けさの中に
追憶はとけてゆく 木の葉をたたく雨音の単調さの中に
夜中の雨が 人生の遙かさを奏でる
夜中の雨が 私の悲しみを濡らす